TTiシーケンシャル オーバーホールサービス

ご購入いただいたTTi製品のオーバーホールサービス

TTi販売開始から現在まで公式にはご案内していませんでしたが、水面下で何機もOHしてきており、 ユーザー様のご意見や要望、現状を伺いやはりOHはどうしても必要と判断しましたので、正式にメンテナンスサービスを開始いたします。

弊社のお客様で最もハードな使い方をされている中の一機をOHした事例を参考にご案内いたします。
D1シリーズ現役ランナーで丸々2シーズンの2年を使用し、この4月からもまたフルシーズン参戦すると言うことでOHさせて頂きました。
2JZで700馬力オーバーでのドリフト。 アクセルのオン・オフはもちろん、太いタイヤに押されてペラが前後する為ミッションケースへの負担も大きくなります。
ここまで負荷をかけた競技での使用で内部がどうなっているのか?(下に参考画像があります)。
この内部を見て大変興味深いことがわかると思います。シーケンシャルがどう劣化するのか?と言うのが解るのではないでしょうか。 弊社は今まで2年間バラしてOHを行ってきてようやく完全な自信と実績が持てたと感じています。

まず結論として、どんなシーケンシャルやHパターンもドグリング方式である限り、部分的メンテナンスやフルオーバーホールが定期的に必須となります。 TTiに限らずどのようなドグ式のシーケンシャルは皆同じだと思います。 過去に、某メーカーさんの取説で1,000KmごとにOHが必須と書いていた事にもうなずけます。
それは通常のミッションとはメカニズムがまるで違い、シフトする度にこのドグリングが噛み合う際にぶつかるので角が丸くなります。 その際に発生する金属片が大きく、内部を回りメインベアリングに入り込んでしまい、ベアリングを傷つけてしまう問題があるのです。

ドリフトのような競技使用だとメインシャフト前後に『ゆすられる』ので並んでいるギア歯が動いてズレてしまい、ドグリングの角が丸まるとシフトが入らなくなるばかりか、各ギアそのものもダメにしてしまいます。距離や使用期間が長いとシフトセレクター、バレル、フォークなどが丸まって他をダメにしてしまうことになります。

弊社が考えるオイル交換の頻度とOHの頻度。それは距離や期間では語れません。

 基本的にオイル交換は毎戦ごとOHは1シーズンでフル開封と点検が必要となります。
ドライバーであれば、自身で分かるはずですがシフトして『ガリガリ』とやってしまったら間違いなくこのドグリングの角が削れて線状の金属片が発生して内部を回ります。 『ガリガリ』やらなければ定期オイル交換で粉状の金属が出てきます。つまりオイル交換は交換と言うより、この金属片を取り出す作業とも言えるのです。距離では無い訳です。

もし綺麗ならばガリガリやっていない証拠でもあり、もし線状片が出てきたらどこかのドグリングが丸まった証拠となる訳です。と言う事はどういうことかと言いますと、ミッションクーラーを装着して『フィルターを設けていればここで回収されるので最高』ですね。 装着していなければ金属片が回って各ベアリングに噛み込み、ベアリングを傷つけ、回りが重くなります。これが一番マズイことになります

この『ドグリングは有る意味消耗品』です。丸くなったら交換せざるを得ないのですが、『実は引っくり返したり他と入れ替える事ができるのです』。 シフト頻度が高い2速<>3速に対して、4速<>5速やR<>1速は使用頻度が少ないのでココと入れ替える訳ですね。

そして、ギアがズレる件。
これは通常の周回やアタックでは殆ど起きないと思いますが、D1ドリフト車両は負担が大きいのでこれまで何台ものマシンでこの現象が起きていました。 でも、ズレたからと言って、何かが壊れたりする訳では有りません。ズレていると手で回すと極端に重くなります。つまり並んでいるギア同士が近接しすぎて重くなっているだけであり、お互いが擦れて減る訳では無いのでご安心ください。
入力負荷が大きいのでこの場合、単に全てをバラして組みなおすだけで完全復活いたします。ただそれだけで回りがとても軽くなり、シフト抵抗も軽くなる訳です。 と言う事で『単に全バラして組み直す』。これは『1シーズンごとに必須』と考えます。
周回車両や軽負荷使用なら手でインプットシャフト、アウトプットフランジを回して軽ければヨシ。重いと感じたら全バラ組み直しとご判断ください。

弊社の感覚で申し上げますと、普通のミッション分解と組み直しの労力を『10』とすると、シーケンシャルは『3』です。構造もシンプルなので簡単です。 ただし、いくつかのSSTと油圧プレスは必要となります。これが無ければその労力は『5』と言ったところでしょうか。
『SSTが無い』とケースを叩きまくらないと分解できないのでこれは推奨できません。 シーケンシャルの場合、必ずセンターハウジングとケースが位置決め用ノックピンで固定されていますので叩くのは絶対宜しくありません!
もし、センターハウジングにノックピンを残したままケースを叩いて外すとダメージばかりか、最後の組付けでケースに無理をする事となります。アルミのケースのメネジがバカになりやすいので危険です。 ギアの当たり、スプラインの状況、セレクターやフォークの状況など申し上げたい事は他にも山ほどありますが、それは追い追い記事更新いたします。

さて、APJとしてのフルオーバーホールメニューは以下の通りとなります。
※必ず事前にご連絡(予約)をお願いいたします。

APJフルオーバーホール&高精度組み立て 定価:¥80,000(税込¥86,400)

※交換部品代は別途個別お見積りいたします。

  1. 分解・洗浄:外、中と完全洗浄して一旦油を切ります。ベアリング類はホワイトガソリンで噴射洗浄し金属片を取り出します。回りが悪ければ交換。
  2. 点検・見積: 脱脂して全ての部品の点検。各ギアの歯を目視点検。怪しい所はレッドチェックします。
  3. 交換・修正: 既存のドグ歯を組み替え、フランジ面の面出し修正、他作業(秘)。
  4. 組付・確認: 全ての部品にオイルを塗って組み付け。ボルト類もスレコン塗布してトルクをかけ、最後にシフトの動作確認をして終了。

以上の工程を、全て画像化して記録いたします。
最後に診断結果と共にOH実施レポートを添付して返送となります。
※価格は業販有り。他社から購入したシーケンはTTiでもやりません。購入した所にご相談ください。
どうしてもと言う場合は応談とさせていただきますが、お受けできないことがありますことご了承ください。

オーバホールの画像を出来るだけアップしましたのでご参照ください。
元が結構汚れていたのでフランジなどは塗装までしております。
参考画像は特に丁寧に組み立てたので新品同様となってしまいました。むしろ2年使用して歯の当たりが出ているので新品より回りが軽いです。 ただ、フロントメインベアリングだけは噛み込んだカスのせいで傷ついたみたいで少し重かったのですが、オーナー様ご了解の下、次回交換という結論に至っております。 全ての歯の画像を撮影記録しましたので、また1年後に開けて内部を見るのが弊社としては楽しみではあります(笑)

皆様に申し上げたい事は、TTiはご覧の通り使用するユーザーを応援しているメーカーです!
 使用するユーザー(ドライバー)を応援しているのでTTiはボルト一本からでもすぐに送ってくれて助けてくれます。 既に部品交換をされているユーザー様はご存知と思いますが、この補修部品が『安い!』特にこのドグリングは1枚で定価¥18,000なのです!

つまり、一度購入したTTiシーケンシャルのユーザー様がその後も長く競技で使えるように応援してくれている訳です。その橋渡しをAPJが担わせていただいています!
どうぞ、存分に他のメーカーと比べて見ていただきたいと思います。 100万円を超えるシーケンシャルミッション。それなのに補修部品販売無し、ユーザー様による開封は不可(封印)でメーカーに送り返さないと見てくれない。 そんなやり方はどうなのか?とAPJは思う訳です。 どんな機械や部品でも正しい使い方と正しいOHやメンテナンスを行えば長く使えるはずなのです。『殿様商売はもう古い!!』とTTiとAPJは思います。 シーケンシャルを使用する上で最も大切な事はシーケンシャルミッションの『正しいシフトの仕方』。 そして、使用するユーザーを大切にしてくれるメーカーの選定! これに尽きます!

ご不明な点は遠慮なくお問い合わせください! 購入後のサポートやアフターサービス無くして楽しいシーケンシャルライフは有りえないのです!!